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アドレナリンの副作用とは?アドレナリンの効果や作用、メリット……

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アドレナリンの副作用とは?アドレナリンの効果や作用、メリットばかり見てはダメ!デメリットにも気をつけよう!

アドレナリンとは?

アドレナリンって名前を聞いたことはあるでしょうが、その作用や副作用、メリットやデメリットをご存知でしょうか?実は、アドレナリンには私たちに良い影響を与えてくれることもありますが、悪い影響を与えることもあります。

今回はそんなアドレナリンの効果や副作用について徹底解説していきます!


アドレナリンはエピネフリンとも言われている

アドレナリンとは別にエピネフリンと呼ばれているものがあります。でも、実はエピネフリンとアドレナリンは全く同じものです。同じ物質なのになぜ違う呼び方をするのか?それには歴史的背景が存在します。

最初にアドレナリンを命名したのは日本人の高峰譲吉博士という方です。しかし、高峰譲吉博士の死後、アメリカ人学者ジョンエイベルもアドレナリンの結晶化に成功したと発表しました。そして、それをエピネフリンと命名しました。更には高峰の研究は盗作であったとの主張をしたんです。

ジョンエイベルの主張がゴシップを生み、アメリカではアドレナリンではなく「エピネフリン」という呼び方が浸透してしまったんです。日本でも欧米に倣う形で長らくエピネフリンの名前が使われていました。

ですが、高峰博士の業績を正しく評価しようという機運が高まり、2006年になって日本薬局方が名前をエピネフリンからアドレナリンに正式に変更されたそうです。

アドレナリンは緊張と興奮のホルモン

アドレナリンとは、前駆体であるノルアドレナリンなどが交感神経に作用し、交感神経が優位になった時に副腎髄質から分泌されるホルモンの1つです。

交感神経は興奮した時や、緊張した時に活性化しますので、アドレナリンは面接などの緊張する場面、スポーツ試合中などの興奮する場面で分泌されるホルモンということです。

また、私たちの体には「自律神経」というものがあり、大まかに分けると「副交感神経」と「交感神経」の2つに分けられます。今説明したように、交感神経は緊張した場面や興奮するような場面で活性化します。逆に副交感神経は家にいる時や、マッサージを受けている時などリラックスするような場面で活性化します。

緊張しながら、リラックスはできないのでこの2つの神経が同時に活性化することはありません。基本的に私たちが生きている間はこの2つのどちらかの神経が優位になっている状態です。

アドレナリンとは神経伝達物質の1つ

アドレナリンは「ノルアドレナリン」「ドーパミン」「セロトニン」など100種類以上あると言われている「神経伝達物質」の1つです。

アドレナリンを「脳内麻薬」という呼び方をする時もあります。

ワンポイント豆知識!!
神経伝達物質とは、脳の中で情報を伝達するために必要な物質の総称です。人間の脳の中にある神経細胞は電気信号を送ることで情報の伝達を行ってます。しかし、神経細胞同士はぴったりとくっついているわけではなく、わずかな隙間があります。その隙間のせいで神経細胞間の情報伝達ができません。その隙間をカバーして、神経細胞間の情報伝達をできるようにしてくれるのが「神経伝達物質」なんです。現在、神経伝達物質は100種類以上あると言われていますが、実際に発見されているのは60種類ぐらいです。セロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミンなどの神経伝達物質の総称を「神経伝達物質」と呼んでいます。

アドレナリンとは生存本能の一種!?

実は、アドレナリンは「生命の危機」に面した時に分泌されるものだと言われています。野生動物で例えると、うさぎがライオンに狙われた時などです。

そのような、生きるか死ぬかの場面でアドレナリンが大量に分泌されるんです。なぜかというと、「生きる」ためにアドレナリンを分泌する必要があるんです。

普段の私たちは、持っている潜在能力の100%を使い切っていません。これは単純に100%を使う必要のない負荷の範囲で生活していることと、100%の力を使ってしまうと体が持たないからだと言われています。

100%の力を使うと体が壊れてしまうんですね。しかし、「生命の危機」に面したとき、つまり生きるか死ぬかの場面ではそんなことは言ってられません。「逃走か闘争」を瞬時に判断し、行動しなくてはなりません。

アドレンリンが分泌されると、血管が広がり血流が増し筋力が向上します。また、心臓の筋肉の収縮力が強くなり心拍数が上がり、集中力や判断力も向上します。これらのことから、普段使えていない力、あなたの持っている潜在能力を最大限に引き出すことができます。

持っている力を最大限に引き出し「逃走か闘争」のどちらかを判断して実行します。そうすることで、生命の危機を回避するのです。

つまり、アドレナリンは「危険から身を守れ!」「生き延びろ!」と体に命令する物質であるということです。アドレナリンのおかげで命を守ることができるんです。

アドレナリンは「生存本能の一種」とも言われており、その作用はとても強いものです。分泌されている時は人間の三大欲求「食欲」「性欲」「睡眠欲」をも制限するほどの力を持っているそうです。


アドレナリンの作用はアドレナリン受容体の働きによって起こる

アドレナリンはアドレナリン受容体というものと結合することで私たちの体に様々な影響を与えてくれます。この受容体がなければアドレナリンが効果を発揮することはありません。

ワンポイント豆知識!!
受容体とは、細胞膜表面、細胞質、または核内に存在し、特定の物質(リガンド)と結合することで細胞にシグナルを伝え、応答を起こすタンパク質のことを言います。例えば、塩をなめると、しょっぱいと感じるのは、舌にある受容体が塩を受け取り、その情報を脳へ伝えているからです。

そして、アドレナリンが作用する受容体は「α1受容体」「α2受容体」「β1受容体」「β2受容体」という4つの受容体のうち「α1受容体」「α2受容体」に強く作用します。

もちろん、「β1受容体」「β2受容体」にも作用しますが、どちらかというと、「α1受容体」「α2受容体」強く作用します。

  主な作用 主な部位
α1受容体 血管収縮
血圧上昇
血糖値上昇
脂肪の分解促進
血管平滑筋
α2受容体 血小板凝集
交感神経系抑制
鎮痛作用
鎮静作用
自律神経系の末梢
β1受容体 心拍数増加
心収縮力増加
心臓
β2受容体 血管拡張
血圧低下
気管支拡張
消化機能抑制
気管支
消化管
血管平滑筋

アドレナリンの効果や作用とは?アドレナリンが私たちに与える影響

では、アドレナリンが私たちの体にどんな影響を与えるのか、具体的な内容について見ていきましょう!

血管の拡張して血流が増す

アドレナリンが分泌されると血管が拡張します。これは「逃走か闘争」を実行するために血管を拡張させ血流を増加させるためです。

しかし、全身の血管が拡張するわけではありません。一部では血管が収縮するところもあります。その結果、場所によっては血圧が上がったり下がったりするという現象が起きます。

運動や思考にさほど重要ではない末端組織では血行不良が起きる

手足の指先、頭皮、皮膚、粘膜などの体の末梢部分(運動や思考にさほど重要性がない箇所)では血管が収縮します。その結果、血流が制限されて血行が悪くなります。

一時的に興奮した時や運動した時のアドレナリン分泌であれば、血流が悪くなっても何か悪い影響などはありません。しかし、長時間ストレスに晒されたりして、アドレナリンの分泌が長引くと末梢部分の血行不良で「冷え性」「抜け毛の増加」「肩こり」「頭痛」「消化不良」といった症状が現れることもあります。

また、末梢部分の血管が収縮するので止血作用があります。医療業界ではアドレナリンが止血剤として用いられることもあるそうです。ボクサーがまぶたを切って出血するシーンを見たことあるでしょうか?あのような場面では、冷静なボクサーはなかなか出血が止まらないそうです。しかし、ボクサーに興奮するような言葉をかけてあげて、アドレナリンを分泌させると出血が止まったりすることがあるようです。

「逃走か闘争」を実行するために、骨格筋では血流が増加する

生命の危機に遭遇した時、即座に「逃走か闘争」のどちらかを実行しなくてはいけません。そのため、アドレナリンが分泌されると運動するための筋肉(体を動かすための骨格筋)では血管が拡張して血流が増加します。

そのおかげで筋肉内の血流が多くなるので、筋肉が多くのエネルギーを生み出すことができるようになります。結果として、運動能力が飛躍的に向上して「逃走か闘争」のどちらかを即座に実行できるようになります。


心臓の筋肉は収縮力がアップする

アドレナリンが分泌されると心臓の筋肉が収縮力がアップします。そのおかげで、全身の血液循環が向上します。また、脈拍が速くなるので心臓がバクバクする感覚があります。

緊張する場面や興奮する場面でドキドキするのはアドレナリンの分泌で心臓の筋肉の収縮力がアップするためです。

内臓機能は制限されて、消化や吸収、排便などが活動が弱くなる

アドレナリンが分泌されると、胃や腸などの消化器官にある血管平滑筋が弛緩して活動が抑えられます。それが原因で消化や吸収、排便などの活動が弱くなります。腎臓の機能も制限されるので排尿も弱くなります。

アドレナリンは生命の危機を回避するために分泌されると言われているので、生命の危機を回避するのに必要ないところの機能は弱くなってしまうんですね。

その代わり、生命の危機を回避するために必要である、筋肉や心臓、脳などでは血流が増加して最大限の力を発揮できます。

気道拡大と呼吸数の増加

ハイパフォーマンスを実現するためには「酸素」が必要です。一流のスポーツ選手たちは基本的に肺活量が平均よりも高めな人たちが多いです。

これは細胞の主なエネルギーが「酸素」だからなんです。ハイパフォーマンスには肺により多くの酸素を取り込む必要があります。

アドレナリンが分泌されると気道が拡張して呼吸は荒く、速くなります。そのおかげで肺に取り込む酸素量が増えてハイパフォーマンスを実現でき、長い時間体が活動できるようになります。

血糖値の上昇

アドレナリンが分泌されると、肝臓や筋肉に蓄えられているグリーコーゲンをブドウ糖に分解するのが促進されます。

また、同時に血糖値を下げるインスリンの分泌を抑制するので血糖値が上昇します。 血糖値が上がることで脳の覚醒が保たれるので集中力や判断力が向上します。筋肉を動かすのにグリコーゲンは必要なので継続した運動ができるようになります。


脂肪を燃焼してくれる

体に蓄えられた脂肪を分解して、血液中に放出する役割のある脂肪燃焼リパーゼ。実は、アドレンリンはこの「脂肪燃焼リパーゼ」の働きを活性化してくれます。脂肪が血液中に放出されることで, 脂肪燃焼の効果があります。

また、アドレナリンは空腹感を無くす作用もあるので、食べ過ぎを防いでくれます。さらに、アドレナリンには脂肪燃焼リパーゼを押さえつけ、脂肪を蓄積させるリポ蛋白リパーゼを応援するインスリンの働きを抑えてくれるという役割もあります。

体温上昇と発汗作用、そして代謝が上がる

アドレナリンが分泌されると、血管が広がり血流が良くなるので体のエネルギー消費が増し、熱を生み出すので体温が上昇します。しかし、体温が上がりすぎると体がダメージを受けますので、体温の上昇に伴い汗が出てきます。

発汗することで熱を体から排出して体温の調節を行います。また、先ほど解説した通り、脂肪燃焼を促進したりするのでエネルギー代謝も高まります。

痛みを感じなくなる

アドレナリンが大量に分泌されると、痛みを感じる感覚器(痛覚)が麻痺します。なので、アドレナリンが大量に分泌されるような非常に興奮したような場面では怪我をしても「痛みを感じない」ということが起こります。

しかし、そのような興奮するような場面から抜け出し、冷静になった時に一気に痛みが襲ってきます。

この作用は、生命の危機に面した時に怪我をしても敵に立ち向かって生命の危機を脱出できるようにだと言われています。

アドレナリンにはダイエット効果がある

アドレナリンが分泌されると脂肪燃焼を促進してくれます。また、体温が上がり代謝が高まります。これだけでもダイエット効果が見込めますが、さらに食欲が低下します。

脂肪燃焼、代謝促進、食欲低下でアドレナリンにはダイエット効果があると言われています。


アドレナリンの副作用、デメリットとは?

ここまで、アドレナリンの良い効果、作用について解説してきました。しかし、アドレナリンには悪い面も存在するんです。

これからそれについて解説していきますので、しっかりアドレナリンのデメリットについて学びましょう!

心臓に負担がかかる

アドレナリンが分泌されると、動悸が激しくなり心臓がバクバクします。これは「闘争か逃走」を選択して負荷の高い運動を行うのに備えるためです。心臓の筋肉の収縮力が高まり全身に血をしっかり届けることができるようになります。

しかし、心臓の負担が増えるので心筋梗塞などを引き起こす可能性もあります。また、脳への血流も増えるのでパニック障害や脳梗塞を引き起こす可能性も考えられます。

不安やイライラを感じやすくなり、攻撃的になる

アドレナリンは生命の危機を回避するために分泌されるような物質ですので、かなり強い作用を持っています。アドレナリンが分泌されている時は人間の三大欲求「睡眠欲・食欲・性欲」をも抑えつけると言われているほどです。

生命の危機が訪れた時はそのストレスに立ち向かって自分を守らなくてはいけません。なので、身体能力、集中力、判断力などが飛躍的に向上します。しかし、それに伴い「攻撃性・闘争心」もアップさせてしまうので、かなりの興奮状態になります。

アドレナリンが過度に分泌された状態では普段の自分ではなくなりかなり攻撃的な性格になってしまいます。例えば、格闘技の試合でよく見られる「やりすぎてしまう」ような場面。相手はもうダウンしているのに攻撃し続けてしまう選手っていますよね。もちろん反則行為ですのでやりすぎると反則負けになってしまいます。

そのことは選手も知っているはず。また、攻撃し続けて相手が再起不能になるような怪我を負わせてしまう可能性もあります。それでもやりすぎてしまうのはアドレナリンが分泌されることで「攻撃的」になってしまうからです。自分では抑えられないほど興奮してしまうんですね。


血圧が上昇しやすく、血管を傷つけてしまう恐れがある

アドレナリンが分泌されると血圧が上昇します。これ自体はスポーツなどの一時的な場面であれば健康にも良いのであまり問題はありません。しかし、ストレスが長く続くと常に血圧が高い状態が続いてしまうので、高血圧症になってしまう恐れがあります。

そうなると血管に傷が入ってしまい、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞、くも膜下出血、などの重大疾病に繋がる恐れがあります。

眠れなくなってしまう

アドレナリンが分泌されると交感神経を刺激します。交感神経が優位になった状態では眠れなくなります。脳や体が覚醒してしまうせいです。質の高い睡眠をとるためには副交感神経が優位になった状態にする必要があります。

アドレナリンが分泌され続けることで睡眠の質の低下、不眠症などを引き起こしてしまいます。

免疫力が低下する

人間の体では副交感神経が免疫作用に担っています。アドレナリンが分泌され続けて、交感神経が優位な状態が続くと免疫力が低下して風邪をひきやすくなったり、病気になりやすくなってしまいます。

自律神経のバランスが崩れてしまう

ストレスに反応してアドレナリンが分泌されると脳はイライラや不安、恐怖を感じるようになります。これ自体はストレスに対応するために必要な反応ですので、いたって問題はありません。

しかし、この状態が長く続くと心の平穏が崩れます。抑うつ症状が現れる原因になったり、自律神経のバランスを崩して自律神経失調症を起こす原因にもなります。


アドレナリンは分泌させ続けるとうつ病やPTSD(心的外傷後ストレス障害)を引き起こす

アドレナリンの良い面だけを見ると、「常に分泌させることができたら最高じゃん!」と思ってしまいがちです。しかし、アドレナリンは常に分泌させ続けられるものかというとそうではありません。

アドレナリンは分泌されすぎると、アドレナリンの原料が不足してアドレナリンの分泌が枯渇してしまうことがあります。

基本的にはアドレナリンが分泌されると、抑制ホルモンであるセロトニンがアドレナリンの分泌を沈静化してくれます。しかし、長期間避けようのないストレスにさらされると、やがてセロトニンが不足してアドレナリンを沈静化できなくなります。すると、アドレナリンの分泌もできなくなります。

また、セロトニンは「心の平穏」や「心身の安定」を担っていますので、不足すると「無気力」「無関心」「感情鈍麻」などの重度の抑うつ症状が現れ、戦ったり逃げたりすることができなくなってしまうんですね。

これは生き物にとって「最後の救い」とも言われています。どうしようもないストレスに長期間さらされた結果、完全な降伏と受身の態勢をとり、「静かに捕食者の餌食となる」という野生の名残なんですね。

しかし、現代社会でこんな状態になるのはかなり問題ですよね。このような状態になるのはなかなかないことですが、ある一部の方々はこのような症状に悩まされています。それが「戦争経験者」です。

戦争では常に「生きるか死ぬか」の強いストレスにさらされます。そのせいで、「無気力」「無関心」「感情鈍麻」などの重度の抑うつ症状、PTSD(心的外傷後ストレス障害)などに悩まされる方が多いようです。


アドレナリンの過度な分泌には気をつけましょう!

いかがでしたでしょうか?アドレナリンには潜在能力を引き出してくれたり、ダイエット効果があったりなど良い面もありますが、デメリットも存在します。

分泌させすぎると、心身のバランスが崩れてしまう恐れがありますので気を付けましょう。強いストレスを感じた時にはしっかり休息をとるようにしましょうね!

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